僕がカービングターンをマスターしたのはスノーボードをはじめて2シーズン目。
今から20年も前のことだ。一緒に始めた友人が突然やってみせた。
今なら何の不思議もないが、20年前のそれはまさにカルチャーショック。
僕も黙々と練習してマスターした。その時の感動は今でも鮮明に覚えている。
当時はアルパイン、フリースタイルの区別がなく、今から思えばフリーアルパインといったスタイルだ。
ソレルが唯一スノーボード用にソフトブーツを開発し発売した当時、僕はソフトブーツを履かずスキージャンプ競技のブーツを使った。
なぜならジャンプブーツはかかとからふくらはぎにかけて硬いハイバックで覆われていたからだ。
その後マテリアル、テクニックともに著しく進化してきた20年以上をこの目で見てきたが、さまざまな楽しみ方が存在する現在のスノーボードの中でカービングターンの快感はスノーボードをはじめて22年経つ今もまったく色あせることがない。
しかもそれはアルパインでなければダメなんだ。
限界スピードがフリースタイルに比べはるかに高く、バーンコンディションが良ければ「ひょっとしたら僕はものすごくうまくなったかもしれない」という自己陶酔に浸ることができる。
カービングターンでの体を大きく倒しこんでターン出口を狙う目に飛び込む景色は、オートバイでの深いコーナリングのそれに似た興奮がある。
最近僕の中にはアルパインを楽しくする公式ができた。
それは「スピード+ターン+トリック=スノーボードのうまみ」である。
これがこれからの僕のアルパインをさらにワクワクさせるに違いない。
相沢 盛夫 プロフィール
1963年 長野県白馬村生まれ
スキーノルディック複合からスノーボードに転向
JSBA全日本 SL 優勝
ISFニッポンオープン GS 6位
JSBA全日本テクニカル選手権 7連覇
AZ PRO'S 代表
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